仙台から戻りました。

仙台にはのび太の家族が住んでいます。
両親・姉夫婦・姪夫婦。
それぞれに近所に住んでいますが、震災の被害は様々でした。




実家は老夫婦の為に家具も少なく、高い所は手が届かないので、
およそのモノは低い所にありますし、
食器棚などは突っ張り棒を使用していました。
お陰さまで、倒れたモノは背の高い花瓶と写真立てぐらいで、
それも畳の上でしたから割れるような事もありませんでした。



姉の所は食器棚の中のモノが飛び出して割れた程度。
姪の所は足の踏み場もないほどに倒壊&散乱したそうです。



断水は免れたけれど、電気とガスがストップ。
電気は2日間で復旧しましたが、ガスは未だのようです。
昨日のニュースでは、中心部と周辺部の2方向から復旧作業を開始したとか。



両親の家は都市ガスでは無く、プロパンガスを利用していましたので、
電気が復旧してからは、普段通りの生活ができていて、
姉夫婦や姉の家で避難暮らしを強いられている姪夫婦は、
のび太の実家でシャワーを使っているので、他の被災した家に比べると、
かなり文化的な生活を送れていると思います。



それでも生活物資はギリギリで、一部の販売を開始したスーパーには長蛇の列。
ダ○エーでは3時間待ちの行列。それでも各商品は1人1点まで。
年老いた両親の食材を確保する為に、姉家族と行列に並びました。



津波の被害が甚大だった沿岸部では、未だに水が引かず、
救助作業は遅々として進んでいません。
液状化現象で地盤沈下した沿岸部は0m地帯となってしまったので、
水が引かないんです。 仙台空港の復旧作業も排水する事から始まってます。



水田地帯では排水作業もままならないので、被災当時の様子そのままです。
報道では伝えられない程に悲惨な状況があるそうで、
沿岸部に住み一命を取り留めて我が家に安否確認しに来たお婆さんが、
その様子を泣きながら話していました。



現地の惨状については報道で御存じだと思うので、この辺にしておきます。




スーパーの行列に並んでいて、東北だなぁ〜と思ったのが、


「あなた達、まずは卵売場へ直行だよ! 分かってるね!」
「お母さん、卵の次は何売り場?」
「勿論、納豆売り場よ! 納豆さえあれば何とかなるんだから…。」



やっぱ、納豆なんだぁ〜。 関西じゃ考えられないよなぁ〜。
などと思っていたら、スーパーの係員がメガホンを持って怒鳴っていました。



「申し訳ございません! 本日は、卵と納豆の入荷はございません!」



のび太の後ろで母親から卵と納豆GETの指令が下されていた子供達が…



「えぇ〜〜〜〜っ! 滅茶テンション下がるしっ!」 って。



周囲から失笑が漏れていました。



暗い顔ばかりはしていられない。 このぐらいの笑いは許されますよね。