チョットしたお土産

2007年10月7日のタイ旅行記から。。。


中部国際空港からバンコクへ向かうJAL(JL)。 
JLと行っても、タイ国際航空(TG)とのコードシェアー便で、
機材も乗務員もTGが運行する便。


シートベルトのサインが消えて機内サービスが始まり、
ドリンク類と共に、「おつまみ」と書かれた あられ菓子が配られた。
ツルちゃんが、その菓子をサッさ とバッグに詰め込む。


「ツルちゃん、どうしたの? 嫌いなの? タイで食べるの?」


「いやっ、チョットしたお土産」


日本へ来る外国人観光客の間で、お土産人気 NO.1 が 割り箸。
只で食器がもらえるなんて…と言う発想らしいが、お土産じゃないし!


高級店で食事をする時には、食堂から持ち帰った安物割り箸を使い、
上等な割り箸を持ち帰って土産にすると言う、お土産獲得上級者もいるらしい。


で、次に人気が街で配られているポケットティッシュ
エロだろうが金融だろうが、外人にすれば日本語が書いてあれば良い訳で…。


ある東南アジア人が言っていたけど、自分の国で無料で配ったら、
全部持って行くだろうに、「要らない」って断る人が居る日本にビックリ! って。


日本は、無料の土産物天国らしい。


と言う事は、「チョットしたお土産」の ツルちゃんは、外人っぽい感覚?


暫くして映画が上映される。 僕とサトちゃんは酒を飲みながらペチャクチャ。
ツルちゃんは、チョットした土産話の為かどうかは知らないが、映画を観ている。
左耳にはイヤーホーンが、右耳は僕達の会話を遮るように指で押さえている。


「ツルちゃん、何をしているの? 両耳にイヤホーンをすれば良いじゃん?!」


 「それがさぁ〜、←コレ 子供用みたい。
 両耳に届かないんだよねぇ〜。
 ノビちゃん、代えて貰ってくれない?」


 タイ語検定5級の僕としては、そのぐらいの会話なら…。


 通りかかった客室乗務員に事情を話してイヤーホーンを手渡す。


イヤホーンを受け取ったCAは、ニコリともせずに、
さきいかを裂くように、ビヤァ〜〜〜ン とコードを裂いた。→


僕とサトちゃんはツルちゃんを睨んで、
「ツルちゃぁ〜〜〜〜ん!」


CAは、イヤホーンを僕に渡して立ち去った。
それじゃぁ〜、僕がヘマをしたみたいじゃん! 「ツルちゃん、勘弁してよぉ〜。」


映画も終わり、さて、寝よか?!  ツルちゃんがイヤーホーンをバッグに仕舞った。


  

  ツルちゃん、ひょっとして、それもチョットした土産?


  ツルちゃんは、ニッコリ笑いながらコックリと頷いた。


  でもさぁ〜ツルちゃん、それ2穴用だから使い道無いよ!




ツルちゃんが、バッグに仕舞ったイヤーホーンを取り出して、
それがさぁ〜、コレってこんな風になるんだわ!



 

おぉぉ〜っ、\(◎o◎)/! 
下の差込が折れ曲がって、一穴用に変身した。 
       

凄いっ! スグレモノじゃん。ツルちゃん、よく気が付いたねぇ〜。
と、誉められたツルちゃんは、頭をポリポリ。



イヤーホーンを子供用だと思った人が、よくぞ発見した…と、
妙な感心をした僕とサトちゃんはビックリして顔を見合わせた。


「ノビちゃんもサトちゃんも使って無いんだよね? 新品なんだよね? 頂戴♪」 


と、ツルちゃんが言った頃には、僕達二人のイヤーホーンは各自のバッグの中。



ごめんツルちゃん、僕達も 『チョットしたお土産にするわ』  (*^^)v



コレが旅の始まりだったから大変!
帰国便のバッグの中は、チョットしたお土産で一杯になっていた。