江戸の経済観念

昨日見た、NHK 「知るを楽しむ
江戸の人口の 1/3 が大工さんだったって!
他にも鳶や左官もいるから、建設業に携る人々の多さが分かる。


農産物や特産品などが無いから江戸と言う町の生産性は低い。
だが、参勤交代などで各地の大名が江戸にもたらす金が莫大。


幕府が江戸にある限り、江戸は実体の無い経済の下、
バブリーな建設ラッシュだったそうだ。


まことしやかに囁かれている話の一つが真実に思えて来た。
「火事と喧嘩は江戸の華」


火付けが多かったのではないか? と言う噂。


区画整理をする為に、役人が火を放ったとか、
材木商や建築関係者による火付けだったとか…。
勿論、火事場泥棒の火付けはあっただろう。


そこで江戸っ子は、「宵越し金は持たない。」 と言う事になる。
せっせと貯めても、一晩の火事騒ぎで全てを喪うのだから使ってしまえ!
それこそ半鐘の音 「ジャンジャン」 に由来るる言葉、「オジャンになる」 訳だ。


当時の給料体系は日払いが一般的だったので、その日の内に使ってしまえ!
粋で宵越しの金を持たなかったのではなくて、持っている不安の方が大きかった訳だ。



今日は休みで、友人の美容室へ散髪に行って来た。
入れ違いに出て行った妙齢のご婦人…奈良の大仏の様なヘアースタイル。


「スゴイねぇ〜」 と友人の美容師に笑いかけたら、
「3ヶ月は持つようにパーマをかけろ! って言いやがる。」 と苦笑い。


粋より実利に走る名古屋のオバちゃんパワーはスゴイ。