奥様は魔女

NHK BS で再放送しているアメリカドラマ。
懐かしい思いで見ているが、50歳になった今でも面白い。
登場する家具や電化製品がアメリカンドリームそのものだった。
芝刈りのシーンなどを見ると、アメリカってスゴイ!
と意味も無く思えた子供時代が笑える。


先日は、「第88話 月が出た出た の巻。」
話しの冒頭は、エンドラがサマンサを誘って香港へ行き、
お茶を買って来ると言う設定。


「Mr. チン、いつのお茶はあるかしら?」 とエンドラ。
チンさんは、「もちろんです。」 と言って、奥の部屋に姿を消す。


ちょっと待てよ、店の雰囲気は確かに香港の風情だけど、
チンさんの服装が、どう見ても呉服っぽい。
三国時代の呉の国から伝わったと言う説もある 「呉服」 だから、
香港にも 「呉服」 っぽい服装があっても不思議じゃないけど…。


見慣れぬお茶を見つけたダーリンに、「何処へ出かけて居たんだ!」
と問い詰められたサマンサが、「ママと香港へ行って来たの。」 と答えるが、
口の動きが、「香港」 とは言っていないように見えた。


録画したものを見ていたので、冒頭まで巻き戻し、
副音声に切り替えて、英語でドラマを見たら、


「Mr.チン」 では無く、「渡辺さん」 だった。
それも、エンドラが流暢な日本語で、
「おはようございます、渡辺さん。」 と言っている。


渡辺さんも日本語で答えていたので、米国で放映された時には、
英文の字幕が付いていたのだろう。


家に戻ったサマンサがダーリンに問い詰められた場面でも、
「このお茶は、東京で買って来たの。」 と答えている。


日本語吹き替えにした時、どうして香港の設定に変更したんだろう?
何の意味があるんだろう?


当時の欧米映画やドラマは東アジアのごちゃ混ぜ理解が甚だしく、
和服を着ているのに、両手を組み合わせて 「謝々」 ポーズで挨拶したり、
和風庭園の灯篭の横に、真っ赤な中国提灯がブラ下っていたり…。


日本の視聴者が、その辺の所で気分を害しないように、
東京の設定を香港である事に変更したのかなぁ〜?!


今回のシーンでは、東京だと言ってもさほど違和感があるセットでもなく、
渡辺さんも、出っ歯に眼鏡と言うティピカルジャパニーズでもなかったし、
香港でこの服装は無いだろう? と、違和感を覚えた人の方が多いのでは?


イチイチ巻き戻して副音声で確かめる僕も???だけど、
勘繰り過ぎてドラマを可笑しくした日本語版ディレクターも???だわ。