白湯

nobita7202009-03-21

エ○ラさん、白湯(さゆ)を売ってどうすんねん! 


と思う人はまだマシ。
左隣に <中華スープ> と書いてあるから、
いずれパイタンだと気づくであろう。
逆に、白湯(さゆ)をパイタンと読んじゃマズイだろうってな現場に遭遇。


今池のスーパーで馬鹿っぽい主婦2人が話していた。



「パイタンに溶いて…とかって言うんだけど、
 近所のコンビニじゃ売っていないし、スーパーまで買いに来るの面倒。」


「それって漢方なんでしょ? 中国風なんじゃない?」



おいっ! 薬かよ?  処方箋に <白湯> と書いてあったんだろうが、
それなら、<パイタン> って読んじゃダメだろ! <さゆ> だよ。




料理本やメニューで <白湯スープ> って書いてあるのを散見するけど、
中国語の <湯> って、スープを意味するんだから、
スープは余分で、<白湯> だけで良いんじゃないか?


検索してみたら、古くは中国でも <白湯> は日本語と同じ意味だった。
それが近年に至って、白濁したスープを意味するようになったらしい。


      「中国語における水と温度の関係」


          ↑ の解説で、



そんな訳で中国人が日本の <銭湯> なんかを目にすると、
スープ専門店だと勘違いしてしまうのです。
「“汤”は人が浸かるものだ」、と言ったら驚くこと間違いなし……かな。



には、笑った。 さもありなん。 
中国語の 「汽車」 は、自動車を意味するから、
日本語での 「汽車」 が、線路を走っているとは思わないだろう。




「白湯スープ」 は、スープの二重記述になるのでは…? 
と思った切欠が、「湯たんぽ」


「湯」 は分かるが、「たんぽ」 って何? と思って検索。



「たんぽ」 は 「湯婆」 であり、「婆」 は 「妻」 を意味して、
妻の代わりに湯を抱いて暖をとると言う事だそうだ。
日本に伝来してから、分かり易いように和語の 「湯(ゆ)」 を付けた。
で、「湯湯婆 (ゆたんぽ)」 となってしまったそうだ。


「湯湯婆」 では読めない人が多い為か、
「湯丹保」 と書いて、<ゆたんぽ> と読ませるものも多く見られた。


前述の今池主婦なら、
「湯婆 (たんぽ)」 を 「ゆば (湯葉)」 って読むかも。
でも、白湯の湯を (たん) と読めたのだから、「たんば」 と読むかな?