椿事

春と言うと、「椿事」 が頭に浮かぶ。
Google で 「春の椿事」 を検索すると、
「もしかして <春の珍事> 」 と問いかけて来る。

って事は、春の・・・の後は、「珍事」 が一般的なんだぁ〜。


「椿事」 と 「珍事」 どう違う?


「珍事」 は、まんま 珍しい出来事 である。


犬が人を噛んでもニュースにならないが、
人が犬を噛めばニュースになる。 


何ゆえに犬を噛んだのさ?ってな話が珍事。


「椿事」 とは、珍しい出来事の中でも、
吉祥を表すような出来事を言い表すと言う説もある。


「こいつぁ〜 春から 縁起が良いわい。」


ってな言葉がついて出るような珍しい出来事。



一説には、中国語の 「闖事」 が語源であると言う。


「椿事」 は中国語には無い言葉で、日本語でも中世までは見かけない。
「珍事」 は古い文献でも見られるが、「椿事」 は近世以降に出現。
よって、近世日本で作られた言葉と考えられる。


「闖」 は字の如く、門から突然 馬が出て(又は、入って) 来る事。


よって 「闖事」 は、予期しない事が突然起こる事。


この 「闖」 は、無断で押し入るよう状況を言う、
「闖入(ちんにゅう)」 するの、闖(ちん) で、
これに 「椿(ちん)」 を充てたと言うのだが、


珍事 よりも 椿事 の方が色っぽい感じがするのは僕だけ?