ルフラン
ルフラン【(フランス語)refrain】
英語で言う「リフレイン」 で、繰り返しの事です。
畳句 （じょうく） などとも訳されます。
畳みかける言葉・・・面白い表現ですね。(笑)
長い間、「ルフラン」 と言う曲名だと思い込んでいた歌があります。
のび太が高校生の時に耳にした歌。
森山良子さんが唄っていたのは知っていましたが、曲名は知らなかった。
のび太は高校からの帰りにバスの中で鼻歌で唄っていました。
それも土曜日の午後と決まっていました。
水戸駅から自宅までのバス路線は繁華街を通るのですが、
一本だけ定期路線を外れるバスが、
土曜日の昼過ぎに水戸駅を発車するんです。
常磐線を跨ぐ橋に差し掛かると千波湖と言う小さな湖が見えます。
土曜日の昼下がり、定期路線を外れて走るバスの車内はガラガラ。
最後部の座席に座って窓を明け、湖から吹いて来る初夏の風を顔に受け、
歌詞は知らないけれど、メロディーだけを口ずさんでいた歌です。
それ以来、初夏の湖と言うと、必ずそのメロディーが頭の中に流れます。
その曲の最後の方に、「ルフラン」 と言う言葉が出て来るのですが、
高校生にとって、ルフランがリフレインの事だと知る由も無く、
どう言う意味なんだろうと考え続けていました。
その内に、曲名が 「ルフラン」 だと思い込んでしまったんですね。
カラオケで探したり、森山良子全曲集を調べてみたり…。
色々と試してみましたが、「ルフラン」 と言う曲は見つかりません。
最初に耳にしてから30年以上も経ち、2度と聞けない歌だと覚悟していました。
その曲が、昨日の夕方の天気予報のBGMに流れたんです！
涙が出そうになりました。
曲を聞いて懐かしくなり、涙が出そうになったのではないんです。
「ルフラン」 だとばかり思い込んでいた曲名は、
実は、「さよならの夏」 と言う曲名だったのです。
スタジオジブリが今夏に公開する映画「コクリコ坂から」の主題歌で、
手嶌葵（てしまあおい）が歌う 「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」
だったのです。
しかし、どうしてこんな曲が選ばれたのでしょう？
担当者と会ってみたいわ。
偶然見つけたのか、昔から知っていたのか、誰かに教えられたのか…。
いずれにしても、ジブリさん有難う！
お陰さまで、長年の胸のつかえから解放されました。
今日、店に行ったらカラオケを探して唄ってみようっと。(笑)
