左側通行・右側通行

地下鉄の最後尾車両に乗って お出かけ。
ホームの灯りが ドンドン遠ざかって行く。
蛍の光ほどの大きさになったかと思うと、フッと消えた。
暗闇の中に無人の運転席が かすかに見える。
スピードメーターやATSのランプが見てとれる。


あれっ? 運転席が  じゃんかっ!!!


名鉄線・近鉄線・JR線・あおなみ線名古屋市営地下鉄の他線。
これらは左ハンドルって言うか、運転席が進行方向に向かって左。


蒸気機関車の頃、タンクがあって真正面が見えないんだよねぇ〜。
となると、左右のどちらかに寄らないとね♪
英国で生まれた鉄道は左側通行なので、標識や信号機は左沿線に設置。
車は対向車とのすれ違い間隔を認知し易い右ハンドルにした訳だけど、
列車はレール走行なので、対向列車よりも左沿線の信号&標識認知が大事。
で、運転席を左に寄せて標識や信号の見通しを良くした。
おのずと運転手が進路上の障害物を見易い左側にホームが作られた。
これが一般的な対面式ホームと言うもので、上下線が向かい合う。


時代を経て技術的革新も進んで島式ホームが出てくると、
跨線橋も短くて済むし、ホームの監視も一人でできるから人員削減効果。
って事で、1989年に開通した「桜通線」は終点駅を除いて全駅島式ホーム。


なぁ〜るほど、ましてや この線はワンマン運行だから、
運転席が右側にあった方が、乗客の昇降状況を把握し易いのだ。
開通から17年以上も経ち、最低でも週一回は乗車しているのに、
今日になって気が付いたとは、トホホホ…。


さぁ〜て、またまた悪い癖。
今回の海自と漁船の海難事故を見ても分かるように、
飛行機や船は世界的に左側通行。 じゃぁ〜鉄道は?
って調べ出したら、何と各国でバラバラ。
各国バラバラならまだしも、国内でもバラバラだぁ〜。


フランスでは、地下鉄が右側運行で国鉄線が左側運行だそうで、
ソウルなんって、国鉄線は左で地下鉄が右なんだけれど、
国鉄乗り入れが行われている地下鉄一号線だけは左側運行だってさ。
国際列車の多い欧州では段違いに交差しながら各国を通過しているって。


それぞれに歴史的背景があって そうなったのだが、
それまで左だったのを右側通行にしたのはナポレオンだとかって、
何処を調べても詳細は ハッキリ せず 眉唾チックな解説が多い。
ここで紹介するのは止めるけど、それぞれに 無理しているんだねぇ〜。
日本の電流や電圧の違い何ざぁ〜屁の河童ってとこか。