ハナから・・・

九州には、岬を 「鼻」 と呼ぶ所がある。 鹿児島県指宿の 「長崎鼻」 が有名。
先端の場所を、「鼻」 と表現するようだ。


また、「端」 を 「はな」 とも読む。


ひとつ・ふたつ・みっつ・・・などの序数を韓国語では、
「ハナ・トゥル・セッ…」 と言うが、


「そんな事は、はな から信じていない。」 
とか言う時の 「ハナ」 の語源はどれなんだろう?


「母屋」 の 「母=おも」 は、韓国語の、「母=オモニ」
が語源となっているのは疑う余地は無いだろうし、
「最初から」 が、韓国語の 「ハナから」 が語源だったとしても、
おかしく無い話である。



学生時代に通った BAR が、40周年を超えて今でも存続している。
その店のマスター(72歳)と、当時の従業員だった K(54歳)
2人を案内して、今年3度目になるソウル旅行をして来た。


待ち合わせは何処にする?
K 曰く、空港で良いんじゃない?!


しかし、K は携帯電話を所持していない。
広い空港で携帯電話を持たない人間と待ち合わせをするのは時間のロス。
あらかじめ金山駅から空港までの快速特急電車の座席指定券を購入し、
2日前に手渡しして、特急電車内での待ち合わせにした。


当日は、金山駅までマスターとタクシーで向って電車に乗り込んだ。



動き出した空港行き快速特急電車には空席が!
K が乗車するはずの座席が空席になっている。


まさかねぇ〜?! 車両を間違えているのかも知れないね。
昼の空港特急は4両編成なので、先頭車両から探し始めた。
最後尾車両まで探したが居ない。
まさかねぇ〜?! 


家に電話してみた。 K が電話に出た。


「もしもし、ヒョットして寝てた?」


「あぁ〜〜〜〜っ! ゴメン。 スグに追いかけるわ!」


離陸予定時間の1時間45分前の事だった。


ラウンジでユックリしてから保安検査に向った僕とマスター。
間に合うかなぁ〜? と振り返ったら、息せき切って走る来る K の姿を発見。


間に合うもんなんだね…。
K の住まいは大曾根。 家から JR大曽根駅へタクシーを飛ばし、
そこから JR金山駅まで来て、名鉄線へ乗り換えて空港。
出発30分前に保安検査の窓口に居ました。


旅の はな からそれだもん、それから先のソウル旅行では、
年上の K に向って、同じ言葉を何度も繰り返して叫ぶハメに・・・。



「馬鹿ぁ〜〜〜っ! 阿呆か〜〜〜っ!」