うわのそら

「うわのそら」 って何処? 「上の空」 で良いんだよね。
古くから使われていた言葉のようだ。


先日、NHKの番組で放映された 「解体新ショー


Q : 人は考え事をする時に、どうして見上げるの?


A : 視覚情報の少ない天井や空を見ることで、脳が思考に集中するため。


考え事をしている最中にゴキブリ発見!
それを知らん顔して思考を続行できる人も少ないだろう。
よって、何も発見しないように、必然的に視覚情報の少ない空間に目をやる。
と言う事らしい。 人の話を上の空で聞いている時は、他事を考えているんだよね。
理解できないとか言う状況では、頭が空っぽって言う事で、上の空とは違う。




食べた 「そら」 も無い。 も、「空」 なんだろうか?


最近は、トンと聞かない言葉だけど、実家の母がよく言っていた。


「食ったそらも、飲んだそらもねぇ〜べっ!」


僕がダラダラと酒を飲んでは料理を食べていると、
酒を飲まない家人の食事は終わっている。
サッサと片付ける母に、「まだ食べるのにぃ〜。」 と言うと、決まって言うのがソレ。

大皿で出された料理は、食べ散らかされていて見栄えも悪い。
テーブルの上を大方の片付けをして、改めて小皿に盛りなおされた料理が出される。


母が言うのは、飲み続けるにしても、こザッパリした状態で飲み食いせよ!
雑然とした食卓で、食べ散らかした料理を摘んでいても、
「食ったそらも、飲んだそらもねぇ〜べっ!」 と言う事なのだ。


これって本当に、「空」 の字を当てて良いのだろうか?


「食ったそらから眠くなった。」 などと言う使い方をしている人も居た。
これは、「食べた直後から。」 と言う意味合いなんだろうけど、
地方や人によって違う使い方をするのかな?!
僕の田舎では、直後を意味するのは、「〇〇しているそばから。 」だなぁ〜。