首っ丈

「〇〇に首ったけ」 の語源は? と気になった。
チャンと変換するんだね、「首っ丈」。
「丈」 は、長さを表す文字だけど、
足元から首までの長さが、「首丈」。


何かに夢中になっている様子を表す言葉で、
「首までドップリ」 があるが、同じ事。
足元から首までドップリ浸かっている長さが、「首丈」。
近世前期に関西で、「くびだけ」 と言われ、
中期の江戸で、「くびったけ」 となり、
異性に対して特に使われるようになったのは近代だそうだ。


で、「ゾッコン」
一説ではあるが、「心底」 の意味での、「底根」。
1603年の書物に、「底根」 を 「そっこん」 と清音で読み、
「そっこんよりもうす。(底根より申す。)」 と言う記述があるそうだ。
いつしか 「心底」 から惚れ込む事を、「ゾッコン」 と表現したらしい。


では、「メロメロ」
へぇ〜、「語源由来辞典」 によると、メラメラから転じたものらしいが、
メラメラと燃え上がる復讐の念と、孫にメロメロになるのが同じとは…。


関係ないけど、「メリハリ」
これまた古い言葉で、邦楽用語から来ているそうだ。
「メリ」 は、低音を表す 「減り(メリ)」 で、高音を表す 「甲(かり)」
が、「はり」 と転訛したものが、近代に 「減り張り」 となったそうだ。


カタカナで表される事が多い、ゾッコン や メロメロ や メリハリ が,
擬音ではなく、古い言葉に由来している事が面白い。


こんな言葉を検索したキッカケ? 
何か夢中になる事を見つけたいなぁ〜と思いながらも、
この歳になると、熱中するのにも体力気力が要るわ…と、
50歳の誕生日を2ヵ月後に控えて感じていた訳。