アルバム

nobita7202008-06-12

ほらっ、何て言ったっけ?
フィルムを写真屋さんに持って行って、
何とかをお願いします。って言うじゃない。
何て言うんだったっけ…?


と、還暦に近いと思しきご婦人が問いかけて来た。


「あぁ〜、焼き増しじゃなくて何だったけ?」


若いオネエちゃんが答えてくれた。


「プリントですか?」


「横文字じゃなくて、日本語でさ。」


「 <横文字> って、久し振りに聞く言葉だわ。」 と大笑いしながらも、
何だったけ・・・? と皆で考えたが、お客さんのほとんどが、ド忘れ年代。
頼みの綱のオネエちゃんは、プリント世代。


やっと思い出しました。 「現像」


パソコンにデータを保存するようになって、フィルムを現像する事も無くなり、
一世を風靡した 「プリントごっこ」 でさえ廃盤になる御時勢。
重いアルバムを開いて想い出に浸るなんて言う事も少なくなりました。


パソコンの画像を整理していたら、懐かしい画像が出て来て一人でニヤニヤ。
同居人が居なくて良かった。 薄気味悪いに違いないニヤニヤだったから。


数年前に伊勢の海に面した温泉へ遊びに行った夕方の事。
Mちゃんの体重が120Kgを超えた事が話題になった。
急に太った訳でもないので、今更困った事は無いだろうが、
温泉の風呂場の椅子が低いので座れないからシャワーが無いと困るって。


ミジャが、「Mちゃん、胡坐かける?」 と聞く。 結果は画像の如し。


               


これって、「胡坐」 と言って良いのだろうか? 両手を前方に突き出して、
前傾姿勢をとらないと後ろにひっくり返るそうだ。 勿論、胡坐の最中は無呼吸。
息をした途端にお腹が膨らんで前傾姿勢が崩れてひっくり返った。


「じゃぁ〜、体操座りは?」 結果は画像の如し。


               


膝頭をくっつけるなんて持っての外。 これまた無呼吸。


「じゃぁ〜さぁ〜、ウンチングスタイルは?」 


               


太くてガッシリした脹脛と太腿が邪魔をして、これ以上しゃがめない。
呼吸はできるらしいが、踵が5cmほど浮き上がっているので、
足の指先で超120Kgの体重を支えているから、この姿勢を保つのは1分が限界らしい。


「じゃぁ〜横座り…オネエさん座りをやってみて?!」


               


片手で足を持って支え、反対の手は床につき、倒れる方向を人に支えてもらって完成。
それでもピサの斜塔みたいに傾いている。


「正座したらどうなっちゃうの?」


               


ウンチングスタイルの時と同様に、脹脛と太腿がパンパンになって、
これ以上は低くならないし、シビレを起こすのには時間を要さない。


からかい過ぎたか、怒ったMちゃんは、ミジャを布団で簀巻きにした。
それが TOP 右の画像。


「このまま海に投げ込んだろかぁ〜?!」  いとも簡単に出来そうだったから怖い。




実は、暫く時を経て友人の法事に参列した。
僕の目の前に、座るんだか立つんだか分からない状態のMちゃんの正座姿。
3回忌の法要だったが笑いを堪えるのに必死。 葬儀でなくて良かったわ。