サロンウェディング

nobita7202008-06-19

こんな日に限って忙しい…。 例えばGOLFの前日とか…。


6月14日の営業日の事、15日には東京で甥の結婚式がある。
数時間後に東京へ向かわねばと言うのに客が引かない。
いつもの営業時間を1時間もオーバーして閉店。
2〜3 時間寝て起床し、身支度の後に新幹線に飛び乗った。
10時半に新宿のHOTELに着き、シャワーを浴びて式場へ向かう。


集合場所は原宿の東〇記念会館で、式は〇郷神社。
まずは東郷〇念館で着替えたり荷物を預けたり。
その間は酒類・ジュース・お茶などがフリードリンク。


12時半から会館の2階で親族紹介。 各家20人前後の親族を互に紹介。
その後は〇郷神社の庭へ出て、池の浮橋へ。
楽天雅楽奏者に続く神主・巫女・新郎新婦・神官の行列に従って神殿へ移動。
その間は撮影禁止で幼児の本殿入場も禁じられているのだが、
幼児は館内にある遊技場で、専属のベビーシッターが面倒を見てくれる。


本殿で無事に神前式を挙げると、
ベビーシッターに連れられて来た子供達を交えての記念撮影。
撮影が終わると、「受付係の方はこちらへ!」 と呼ばれて、
参列者よりも一足先にパーティー会場へ車で案内される。
他の参列者はバスに乗って、ゲストハウスの 「Pete〇 house」 へ移動。


披露宴の参列者名簿を見てビックリ!
さっきまで神前式に参列していた親族以外の来客は無し。
仲人も来賓も友人も無しで、双方合わせて40名ばかりのパーティー
新郎側の受付は叔父の僕が勤め、新婦側が実弟である事の意味が分かった。
記帳と言っても10分ほどで終わってしまった。


受付を済ませた参加者は、一階のロビーで酒を酌み交わして談笑している。

  
                


そこへバトラーと称される案内人が来て、3階のダイニングへと案内してくれる。


着座と同時に飲み物が提供され、各自が勝手に乾杯して飲んでいる間に
司会者によって新郎新婦のプロフィールが紹介されると、
サッさと新郎新婦が入場して着座。


                


両家の両親と新郎新婦によって菰樽の鏡開きが行われ、酒が配られて乾杯。
乾杯の発声は、両家を代表した小学生の再従兄弟(またいとこ)が二人。
運動大会の宣誓よろしく声を合わせて、「かんぱぁ〜い♪」 って、微笑ましい限り。
着座するとすぐさま食事と談笑。 なにせ、仲人も来賓も無いから祝辞も無い。
普段のレストランでの食事と何ら変わりない。
しかも1テーブル4人掛けなので、各テーブルが一家族のようなもの。


                


誰に遠慮するでも無く緊張感も無しで、久しぶりの再会を楽しむ人あり、
互いの親族に酌へ向かう人ありで、和気藹々とした雰囲気のままに食事が終了。



新郎新婦がお色直しの為に中座すると、我々も2階のサロンへ移動。
そこはデザートビュフェになっていて、何十種類もの和洋菓子&フルーツ。


                 


酒飲みの為には、チーズとカナッペが用意してあり、老若男女が大喜び。
そこかしこには懐かしいアルバムが置いてあり、昔話に話が弾んでいると、
洋装に着替えた新郎新婦が入場して、ラブチェアーに座って出席者と歓談。


        


暫くして、甥がピアノ演奏で来客をもてなした。


                  


この会場のコンセプトは、新郎新婦がホスト&ホステスであり、
式場関係者は、出席者をもてなす手伝いをするバトラー&メイドと言うことらしい。


甥の演奏に聴き入っていた従兄弟から質問がとんだ。
「知らないメロディーだけど、何て言う曲なの?」


「即興です!」 の答え。


一同から 「へぇ〜!」 と感嘆の声が上がった後に甥が言った。


「次に演奏するのは、この日の為に作曲したものです。
起承転結と言いますか、序章では生み育ててくれたお互いの親への感謝。
次に二人が出会い歩んで来た日々の思い出。
転じて今日の日を迎える事が出来た喜びと、
参列して下さった皆様へのお礼の気持ちを伝え、
最終章で二人の永久の愛の誓いをイメージして作った曲です。」


と言って演奏した曲では、花嫁が流す涙に心打たれました。
なにせ、甥が大学4年生の時に新入生歓迎コンパで見初めたのがこの花嫁。
花嫁は受験勉強から解放されて浮かれた心に油断があったのか、
それ以来、甥っ子一筋の青春を歩んでしまった10年間、泣くわなぁ〜。(笑)
曲は事前に録音されてCDにしたものが参列者全員に配られた。


その後は一階ロビーに移動して親族相互の交流。
名刺交換をする人達や住所や電話番号を教え合う人達。
なにせ、親族紹介から結婚式を経て披露パーティーが終わるまで
5時間近くを共に過ごし、他人が介在しないので和気藹々ムード。



両家入り乱れて歓談している所に花束贈呈の式。
親族に囲まれた狭い空間の中心には両家の両親と新郎新婦が対峙。
まず、両家の最年少の子供達が新郎新婦にブーケを渡し、
次に新郎新婦が大きな花束を両親に捧げて、式最大の盛り上がりかと思いきや、
和み過ぎた両家の親族からは花嫁の父の涙にヤジが飛び、大笑いで終焉を迎えた。
ゲストハウスで執り行われた一日一組のサロンウェディングは大成功。
会場が暗転したりスポットライトで照らされたりキャンドルが灯されたり…。
そう言うものが一切無く、自然光のみで演出された式は評判が良かった。


姉家族は宿泊先に戻り、僕は新郎新婦の介添え役って言うか、荷物持ち。
平服に着替えた二人を誘って姉家族が待つホテルへ戻り、
さっき終わったばかりの式の様子を収めたビデオをTVで再生。
狭い部屋に7人が集まって、五月蠅いこと!
僕はその間にシャワーを浴びてやっと生き返った…疲れたぁ〜。


義兄は明日が仕事だと言う事で仙台へ帰り、姉と姪家族は続いて宿泊。
新郎新婦も交えてホテル一階のレストランへ行って食事。
ヘトヘトになっている甥・姪夫婦を尻目に、飲み足りない僕と、
食べ足りない姉は、若者達をホテルに残して夜の新宿を彷徨いました。


姉を労うつもりだったが、元気印全開の姉に白旗を揚げてホテルに戻る。
途中でコンビニに寄って、姉が冷やし中華を買う。


「食べ足りないの?」 と聞くと、「まさか、朝食用よ♪」
スッゲェ〜! こんだけ食べて飲んで疲れているのに、明日の朝食の心配かよっ?!


翌朝シャワーを浴びて浴室から出て来たら、姉が冷やし中華を食べていた。
「よく食べられるよね〜。」 と言う僕に向って、
「よくお腹が持つわね〜。」 と姉。 元気印の源は食欲なんだぁ〜。


東京駅で東海道新幹線東北新幹線に分かれる際に駅弁を渡された。
姉の手には、姉自身の分もシッカリとブラ下っていた。
冷やし中華を食べてから2時間半後の出来事だった。

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文中、場所・建物名などを「〇」で抜きましたが、
いちいちリンクが付いてしまうので、目障りだと思っての処置です。
返って目障り! って言われそうだけど。(笑)