ハングンマル

ハングック (韓国)・ マルル (言葉) = ハングンマル (韓国語) って言う事で、
対して 「ハングル」 とは、「偉大なる (ハン) 文字 (グル)」 と言った意味なので、
「ハングル語」 は誤表記だし、「ハングル講座」 と言ったら、文字の講座になっちゃう。


20年前の韓国旅行で最初に覚えた文章が、
「ハングンマル モルゲッスミダ (韓国語が分かりません)」
顔立ちのせいだろうが、ソウルの街で、地方から来たと思しきお年寄りから、
道を尋ねられる事が多かった。 文末の「オデヨ (どこ?)」 が理解できたので、
道を尋ねられているのだろうと、容易に察しられた。


その度に話した文章が、上記の 「ハングンマル モルゲッスミダ」


オイオイっ! って言う出来事は、大韓航空の機内での事。


韓国人CAに、「新聞はありますか?」 と尋ねたら、
「ハイ、只今お持ち致します。」 と流暢な日本語で答えて新聞を持って来た。
「どうぞ!」 と手渡されたのは、韓国新聞の東亜日報。 勿論ハングル表記。
大韓航空はこれしか積んでいないんだ…。と思い、写真からニュースを連想していた。


隣の友人が、「私にも新聞を下さい。」 と言うから、
東亜日報だよ、読めないよ、見たいなら、僕のを読んだら…。
等と会話をしていると、「お待たせ致しました。」 と読売新聞を差し出した。



        どっひゃぁ〜〜〜っ \(◎o◎)/!


       チャァ〜〜〜リッ モッルゲッスミダッ!  
          (全く意味が分からんわぁ〜〜〜っ!)


隣の友人がゲラゲラ笑うので、後ろの友人が 「どうしたの?」 と尋ねるから、
「日本語で新聞下さいと言ったにも関わらず、韓国語の新聞を渡された。」 と言うと、
後ろの座席の二人もゲラゲラ笑うから、その時には東亜日報しかなかったのだろうと、


「すみません、他の新聞を下さい。」 と言ったら、京郷(キョンハン)新聞を渡された。


            アイグゥ〜〜〜〜ッ!


この話を店でしても、「作り話だろ。」 と一笑されるけど、
作り話の様な実体験をした僕は、未だに納得がいかないままに20年が過ぎた。


そして今、朝鮮族系に見間違われる事を楽しんでいる。


さっきの嘆きの言葉、「アイゴ〜」 も、今の流行は、「アイグッ」。
古い言葉を使う在日の人達よりも最近の言葉を知っているから驚かれる。


「お兄さん:オッパー」 「お姉さん:オンニー」 を使う日本人オヤジが多いが、
これは韓国人ホステスや妓生(キーセン)遊びで覚えたに違いない。
上記の表現は、女性が目上の男女に対して使う言葉で、
女性から言われ慣れている女言葉を、オヤジがそのまま使っちゃっているから面白い。


男性が年上の男性に 「オッパ〜♪」 と呼びかけたら、ゲイと間違われるから要注意。
男性からは、「お兄さん : ヒョン」 「お姉さん : ヌナ」 
なんなら、日本語の 「先輩」 にあたる、「선배님(ソンベニム)」 が無難かも?!


僕がタイ語を学んでいると言うと、タイ語で話しかけて来るお客さんが居るが、
タイ滞在経験者であっても、仕事は日本語で用事が足りて、
夜な夜なタニア辺りの日本人向け風俗店で遊んでばかりいた人は、
女言葉のタイ語を話すから、どの程度の仕事振りかがスグに分かる。