アッラーの祟り

今日の休みは、夏冬の服の入れ替えをしたので、
昨夜の出勤前にQQショップに寄り、99円ハンガーを大量仕入れ。


会計をしていると、割り込みでレジ店員に質問をする外人。
レジ担当は、中国人とフィリピン人。僕の目の前には中国人店員。
英語ができないから、隣のフィリピン人に尋ねろと素っ気ない返事。


インスタントのカップ麺を手にして、材料内容の確認をしている。
ヘジャブ(スカーフ)を巻いた女性はイスラム教徒らしく、
豚肉の事を気にしているらしい。
フィリピン人店員が、漢字が読めないから、隣の中国人に聞けと言う。


2人の店員はレジ打ちの手を休めて、フィリピン人店員が、
中国人店員に向かって日本語で言った。
「豚と言う字が書いてあるか?」 と。
中国人店員が言った。「豚骨と書いてあるから、豚だろう。」


ムスリム女性は、「豚の入っていないカップ麺はあるか?」と尋ねる。
レジを離れる訳にはいかないし、カップ麺全部を持って来られても困る。
思案顔でレジ打ちを続ける2人を見つめるムスリム女性に僕が言った。


「支払が済んだら僕が見てあげるから、少しの間待ってて下さい。」


カップ麺売り場には、ムスリム女性の友人と思しき人達が5人。



僕は片っ端から材料表記を確認すると、塩味から味噌味に至るまで、
ほとんどのカップ麺には、「豚エキス」と書かれてある。
10種類ほどのカップ麺を確認した後で、彼女達に尋ねた。


「ラーメンでなくてはならないのか? 蕎麦や、うどんを知っているか?
あれなら鰹や昆布で…」 と言いかけて、昆布を英語で何と言うの?
とつまずいてしまった。 まっ、昆布はいいか…と省略して先に進んだ。


彼女達はソバもうどんも食べた事があるから、それでも良いとの事。


で、キツネうどんと天ぷら蕎麦のカップ麺を調べたら、
なんと、これにも豚エキスが使われているではないか!


「ごめんなさい、豚エキスが入っていました。」 (T_T)/~~~


一人の女性が、エキスなら良いのではないか?! と提案するも、
さぞかし敬虔なムスリムなのだろう女性が「No!」と否定した。


シーフード味のカップヌードルを手にした女性が、「これは?」
と僕に差し出したので読んでみると、豚の文字が無い!


「やったね! これには豚エキスが使われていないわ♪」


礼を言う彼女達とお別れして店に向かったが、大幅な遅刻になった。



今日は散髪したので、頭がスースー。
服の夏冬の入れ替えもしたし、キムチ鍋にでもしようかなぁ〜。
今池のスーパーで買い出しがてら、カップ麺を再確認。


「げっ、カップヌードル:シーフードにも、豚エキスの文字が!」


昨夜は気がつかなかった…。 文字色が青だったので見逃したか?!


アッチャァ〜、敬虔なイスラム教徒のお姉さん方、
誠に申し訳ございません。 <(_ _)>
アッラーの怒りを被るべきは、僕なのです。