アンニョン ハセヨ

韓国の旅の話をしていて話題になったのが、
以前に流行った、「サンドイッチを朝鮮語で何と言う?」


平城放送の女性アナウンサーが発する、アジテーションの様な口調で、

 
       「パンニ ハム ハサム ミダ!」
        パンに ハム 挟む みだ


昨今の派遣切りに因んで、肩叩き寸前のタイ人従業員の名前は?


       「チンタラ スット クビッチャイ」
        ちんたら すっと 首っ! ちゃい


少しなりともタイ語をかじった人なら笑える。 居そうな名前だもん♪



肩叩きの 「叩く」だが、偏は、<口> で、旁の <卩> は、
人がひざまづいて、地面に頭を打ち付けて礼をしている様を表すとか。


和語の 「たたく」 に、漢字の 「叩く」 を充てた訳だが、
「たたく」 の語源は、柏手を打つ時の音から来ているとか。
現代なら、「パン・パン」 だろうが、当時は 「タッ・タッ」 と聞こえ、
それに 「く」 が付いのだと、明治大学 山口仲美教授の言。
これに似たのが、「フー」 の音に 「く」 が付いて、「吹く」
息を吹くとは反対行動の 「吸う」 も、「スー」 の音に 「う」 が付いた。
擬声語や擬態語が和語となっている言葉は多いそうだ。



「叩」 と言う字を見ていて思い出したのが、ゲシュタルト崩壊
文字に関するゲシュタルト崩壊の代表格は、「仏・化・公」 等だろうが、
先日の、「加納」と言う表札を見て、
「カ ロ 糸 内 」 と読だのも、文字のゲシュタルト崩壊だろう。



今回の韓国旅行の楽しみに、ビンデトッ がある。
チヂミやジョンと違い、緑豆を挽いた粉で作るお好み焼きのようなもの。
「トッ」 が 「豆 」 と言う意味だが、日本語の音読みでは、「トウ」
タイ語では、「トゥァ」。 中国語の 「ドウ」 に由来しているのは明白。


韓国語・中国語・日本語の対比だけの頃は、「へぇ〜。」 で済んでいたが、
タイ語が加わった今、語音に対するある種のゲシュタルト崩壊が生じる。
「比較的高次な認知情報処理過程によって発生する」 らしいから、
僕の場合は高次とは言い難いので、「ゲシュタルト崩壊もどき」だが、
もどきと言えども、軽い恍惚感や浮遊感を覚えるから面白い。
今回の旅でも、語音に対する認知崩壊を楽しんで来ようっと♪


さてと、出発するか!