四間道
名古屋駅にほど近い所に、
四間道(しけみち)がある。
桜通りから四間道を北へ入った所に、「膳 かぶと」 がある。 ↑
来週に迎える誕生日の祝いにと、S&E さんが誘ってくれた。
E ちゃんからは、バカラのグラスを頂いた。
ハーフロックが好きな僕にとって、大き過ぎず小さ過ぎずのジャストサイズ。
「膳 かぶと」 は、初めての店だが、とても美味しい…と言うか、感激。
お客さんの顔が見えて居るんだろうな?! と感じられる料理。
先日 行った、名ばかり吉兆とはエライ違いだ。
名ばかり吉兆は、本店からの指示通りに作っているだけ。
お客の顔なんて見えちゃいないと思わせる料理だった。
かぶとの御主人は、お客さんの前には顔を出さないそうだが、
料理を食べ時に、お客さんの顔がほころんでいるのが想像できるのだろう。
そう思わせる心ある料理が運ばれて来て、一つ一つに深みと驚きがある。
じゅんさい は、酢のものではなく鰹出汁仕立て。
ナプキン代りの日本手ぬぐいは土産に持って帰る事が出来る。
ワインは桶で冷やされてきた。
次に供されたものが、松茸の岩塩包み焼き。
「表は食べられませんので。」 と注意されるも、
外の皮も美味しそうに見える。中はパンのようになっていて、
包み焼きにされた松茸は、何と香り豊かで瑞々しい事か!
向付けに出されたのが、マコガレイのお造り。
添え物の「食用ほうずき」がメチャ旨っ! ココナッツの様な香りもする。
ストロベリートマトとも呼ばれるらしいが、れっきとしたホオズキだって。
一説に、果実を鳴らして遊ぶ子どもたちの頬の様子から
「頬突き」と呼ばれるようになったという。
椀物に入っていた緑色の饅頭。(木の芽で隠れちゃってますが…。)
微妙に癖のある香りがするので尋ねると、「銀杏饅頭」 だそうだ。
揚げ物に出て来たのが、鱧とドラゴンフルーツの天麩羅。
奥に見えるの稚鮎のから揚げは、腹を裂いて木の芽寿司が入っていた。↓
海鮮物と野菜の炊き合わせに入っている鮑や蛸は、
それぞれに炊かれたのだろう、双方とも丁度良い食感に炊き上がっていた。
手長海老のテルミドール風も美味しかったです。
食事は 「鯛茶漬け」 で、デザートはマンゴー。
コーヒーに添えられたものは、「蘇」
日本最古のチーズとかバターとか言われるものであり、奈良の土産でも有名。
蘇をもっと手を加えたものが、「醍醐」 と呼ばれ、
その味が 「醍醐味」 だって。 『酪』『生酥』『熟酥』『醍醐』