名を申せ!

時代劇で良く聞く言葉だよね、「名を申せ!」 とか 「名は、何と申す?」



「申す」 は、「言う」 の謙譲語 って学習した記憶があるんだけど、
どえりゃぁ〜偉そうなんだけど・・・「申せ」。




謙譲語って、目上に対して へりくだる言い方じゃないの?





他にもあるんだよね、謙譲語なのに偉そうな言葉。




「近こう、参れ」 の 「参る」 も 「行く」 の謙譲語。






へりくだる必要の無い相手や目下の者に対して使う謙譲語は、尊大語と言って、
自分の立場を威圧的に上位に置く手段のようだ。





簡単に言えば、「俺」 と言う自分を指す言葉に、
自ら 「様」 を付けてしまって、「俺様」 と言ってしまうのが尊大語。



そんな面倒な手段を講じずに、あからさまに相手を下位に見るのが 侮蔑語。
関西弁を例にとると…。




動詞に付けて蔑みや卑しめの気持ちを表す補助動詞として、
「よる(おる)」「やがる」「くさる」「さらす」「けつかる」などがあり、
これらはおおむね、この順番で品格も下がる。




↑ だそうだから、関西に赴いて、どの表現を使われているかで、
相手の自分に対する評価が分かるかもね。




「言いよる」 「言いやがる」 「言いくさる」 
「言いさらす」 「言ってけつかる」 の順のようだ。




京言葉の 「はる」 は、もっとも軽い尊敬語的表現だそうだから、
「言わはる」 「言やはる」 と言われれば、多少は尊敬されているんだ。



「言い張る」 は意味が違いまっせ!  






もっとも敬意が高いのは、「お 〜 やす」 だそうだから、
「おこしやす」 は 最上級なんだぁ〜。