MAGENEDO

名古屋の大須と言う所に8月にオープンした、
「みちのく屋」 と言う、東北のアンテナショップがある。



昨日、その店を取材したTV番組のアナウンサーが、



「MAGENEDO」 とプリントされたTシャツを紹介したが、



「GE」 の所を鼻濁音で読み上げた。



あそこは、破裂音の濁音で読んでくれないと意味が違ってしまう。



文字にすれば、「まげねど」 なのですが、
濁音の 「げ」 と鼻濁音のそれとは違う。



濁音の 「まげねど」 は、「負けないぞ!」 の意味ですが、
鼻濁音の 「まげねど」 は、「曲げないぞ!」 の意味になる。






似たような濁音と鼻濁音で意味が違って来るのが、「SAGI」



濁音だと、「先 行くど! (先に行きますよ。)」
鼻濁音だと、「詐欺 行くど! (詐欺師が行きますよ。)」




一般的な日本語の 「か行」 の濁音は、言葉の頭にあって濁音。
言葉の途中にある場合は鼻濁音に変化する場合が多いが、
北関東から東北においては、言葉の途中にある 「か行の濁音」 に、
破裂音の濁音と通鼻音の鼻濁音があり、
それぞれに意味が異なる事を知って欲しい。




無理に東北弁を真似たコントや役者の言い回しで違和感を覚えるのは、
この濁音と鼻濁音の使い分けがネイティヴでは無いからなんだろうなぁ〜。