会場を沸かす

昨日の中日新聞の1面記事。


山中教授のノーベル賞授賞式に先立つ講演を紹介していた。



「ユーモアを交えた内容で、会場を大いにわかした。」



えっ! 沸かた なの? 沸かた じゃないの?



どちらでも意味は通じるだろうけど、
のび太としては、「沸かせた」 の方がシックリくるんだよねぇ〜。



よく分からないけど、使役動詞的な用法だと思うんだよねぇ〜。



会場に居る聴衆の立場としては 「沸いた。」 であって、
聴衆を 「沸かした。」 のは田中教授のスピーチであり、
この構図を俯瞰的にとらえると、
「田中教授のユーモアあふれるスピーチが会場の聴衆をを沸かた。」
ってな表現がシックリするんだけどなぁ〜。




中日新聞社に電話で尋ねようと思ったけど、
以前に、「布団をひく」 と書いてあったので、
「布団を敷く」なのでは…? と電話したら、
「この地方の方言です!」 ってキッパリ言われた事があった。



いやっ、方言かどうかの問題じゃなくて、校正の問題なんですが!



それに、布団や鉄道などの「敷く」が「引く」と言い間違えられているのは、
方言では無く、全国的な問題ですから…。



これは、どうしても布団や鉄道の敷く動作が引く感じなので、
「引く」と表現されてしまうのだと思う。



「女房の尻に敷かれる」を「女房の尻に引かれる」と間違う人は少ない。
これは「敷かれる」と言う動作と表現が合致しているからなんでしょうね。



もっとも「女房の尻に惹かれる。」と言う愛妻家も居るかもしれないから、
一概に、「正しくは(敷かれる)だよ!」 と注意はできない。




「鉄道を敷く」 で思ったのが、俗に言う政治路線。
政治家が地元への利益誘導の為に鉄道敷設計画に大きくかかわる。
この場合、鉄道の引っ込み線見たいな感じで、
「地盤に有利なように鉄道を引いた。」… が、ピッタリかも。(笑)



で、「鉄道と政治」 のサイトを見つけてしまい、
読み耽っていたら夕方になってしまった!




「沸かした」から「政治路線」と進んでしまう検索って、ハマると大変。