山体崩落
1980年3月に渡米しましたが、
その年5月に大噴火したのが
セントへレンズ山。
大噴火と共に山体崩落を起こし
巻き上がった火山灰は空を覆い
その年の夏は、
とてつもない熱波に襲われて多数の死者が出た。
下の画像は、噴火前と山体崩落後のセントヘレンズ山の姿です。
で、右上の画像は、1888年に大噴火して山体崩落を起こした後の磐梯山。
小磐梯が吹っ飛んだと言うぐらいの規模の山体崩落。
その時の画像は残っている訳も無いのですが、
どの様な状況であったかは、国土地理院の「火山土地条件図」で分かります。
何が言いたいかと言うと、昨日から放送が始まった大河ドラマ「八重の桜」。
タイトルバックに映る磐梯山が山体崩落後の姿なんです。
もっとも磐梯山の当時の姿をCG復元して放送したら、
1888年の小磐梯山体崩落を知らない人から、
磐梯山の姿がオカシイ! と言うクレームが殺到するかも。(笑)
資料の少ない人物像を一年間もの長丁場で描写するとなると、
想像も妄想も必要となる脚本なのだが、
時代考証をしっかりしないと、想像や妄想が陳腐で滑稽で胡散臭く感じる。
以前見た時代劇ドラマでは、エキストラ出演の女性の耳にピアスの穴が…。
古くは、腕時計を外し忘れて演技した役者も居たそうです。
作り話だと知りながらも、そのような事があったかも?
と思わせてくれなきゃねぇ〜。
会津戦争は小磐梯山体崩落の20年も前の話だし、
八重は1871年には京都に移り住んだのだから、
会津での場面は、山体崩落前の磐梯山じゃなきゃオカシイんですよねぇ〜。
この程度のスタッフが作り上げた大河ドラマを
一年間も見続ける気力は無いわ・・・。