山体崩落

nobita7202013-01-07

1980年3月に渡米しましたが、
その年5月に大噴火したのが
セントへレンズ山。



大噴火と共に山体崩落を起こし
巻き上がった火山灰は空を覆い
その年の夏は、
とてつもない熱波に襲われて多数の死者が出た。



下の画像は、噴火前と山体崩落後のセントヘレンズ山の姿です。




    



で、右上の画像は、1888年に大噴火して山体崩落を起こした後の磐梯山



小磐梯が吹っ飛んだと言うぐらいの規模の山体崩落。
その時の画像は残っている訳も無いのですが、
どの様な状況であったかは、国土地理院「火山土地条件図」で分かります。




何が言いたいかと言うと、昨日から放送が始まった大河ドラマ「八重の桜」。
タイトルバックに映る磐梯山が山体崩落後の姿なんです。



山体崩落後の磐梯山麓で会津戦争が繰り広げられるって…。



もっとも磐梯山の当時の姿をCG復元して放送したら、
1888年の小磐梯山体崩落を知らない人から、
磐梯山の姿がオカシイ! と言うクレームが殺到するかも。(笑)




資料の少ない人物像を一年間もの長丁場で描写するとなると、
想像も妄想も必要となる脚本なのだが、
時代考証をしっかりしないと、想像や妄想が陳腐で滑稽で胡散臭く感じる。




以前見た時代劇ドラマでは、エキストラ出演の女性の耳にピアスの穴が…。
古くは、腕時計を外し忘れて演技した役者も居たそうです。




作り話だと知りながらも、そのような事があったかも?
と思わせてくれなきゃねぇ〜。



会津戦争は小磐梯山体崩落の20年も前の話だし、
八重は1871年には京都に移り住んだのだから、
会津での場面は、山体崩落前の磐梯山じゃなきゃオカシイんですよねぇ〜。
この程度のスタッフが作り上げた大河ドラマ
一年間も見続ける気力は無いわ・・・。