こじんまり

         



正しくは、「こぢんまり」 です。



当たり前じゃん! と思う人もいるかもしれませんが、



先日、NHKの番組内で訂正があったのです。




「先ほど字幕では ≪こじんまり≫ となっていましたが、
 正しくは、≪こぢんまり≫ でした。 訂正をお詫びを申し上げます。」




「こじんまり」 となっていても、気にも留めなかったけど、
言われてみれば、「ちんまり」 とか 「ちまちま」 との言葉から言っても、
「小ちんまり」 だから、「こじんまり」 では無く、
「こぢんまり」 だわなぁ〜。



[補説]
「こしまり(小締まり)」の音変化とみて「こじんまり」とする説もある。





あれっ?! 昨日の日記で 「心中」 の読みの話をしたけれど、
「中」 は 「ちゅう」 だから、「心中」 の読み仮名は、
「しんじゅう」 じゃなくて、「しんぢゅう」 とすべきだったかも?!



と気になって調べてみました。



ななななんと、今まで知らなかった日本語の常識があったわ。




「心中」 を 「しんちゅう」 と読むなら、「ち」
「しんじゅう」 と読むなら、「し」 に濁点が正解なんだと。




「心中(しんちゅう)」 は、「心の中」 と言う2つの言葉が合体した、
「ニ語の連合」 となるので、「しんちゅう」 だが、
「心中(しんじゅう)」 は、一語とみなされるので、「しんじゅう」。



現代仮名遣いにおいては、原則として「ぢ」・「づ」 は使わずに、
「じ」・「ず」 を用いるが、ニ語の連合や同音の連呼には、
「ぢ」・「づ」 を用いるそうだ。



同音の連呼には、「続く(つづく)」・「縮む(ちぢむ)」 などがある。



また、漢音とか呉音とかの問題もあります。




現代仮名遣いでは呉音のものは「ジ」と書かれる。
「地面」「地震」等は、本来清音のものが連濁で濁音になった訳ではなく、
呉音で元々濁音である為、現代仮名遣いでは「ぢめん」「ぢしん」では無く
「じめん」「じしん」と書くことになっている。
しかし、「土地」(とち)、「地点」(ちてん)など、
漢音の「ち」が使われている熟語もかなりあるため、
これが連濁で濁ったものと誤解して「ぢめん」「ぢしん」と
書くのではないかと誤解する例がかなり多く、
現代仮名遣いを学習する際に混乱する点の一つとなっている。




↑ なんだって! 「Wikipedia の 四つ仮名」 より。




簡単にまとめた物は、文化庁のHP の


「現代仮名遣い 本文 第2(表記の慣習による特例)


にあります。