京料理

nobita7202009-07-27

八寸:夏野菜のトマトゼリー寄せ。
   丸十ピーチ煮
   丹波の黒豆枝豆
   小茄子と生麩の焼きトウモロコシ田楽
   サンマの笹寿司
   床節うま煮


刺身:天然しまあじ(高知産)
   活はも炙り (淡路産)
   まぐろ中トロ(富山産)
   天然真鯛  (三重産)


止椀:鮎のうるかつくねの吸い物(四万十川産)
   <糸しょうが・冬瓜・九条ネギ>


焼物:スズキとマコモタケ博多・長茄子巻焼 
   ハモの共子枝豆焼
   ほうずき・蛇籠蓮根・竹みょうが甘酢


煮物:鰻の巻繊煮


酢物:もずく(沖縄産)・ハモざく載せ


蒸物:早松茸とスッポン茶碗蒸し・とろ湯葉載せ


御飯:もみじ鶏(長野産)の『吟玉ごはん』


デザート:抹茶の葛饅頭・夏のフルーツあんみつ







この一年間、大変お世話になりました…云々の感謝文と、
右上画像の様な献立が、各人の席に名入りで置かれて居ました。


代官町の <京 Dining> の店が今月26日で開店一周年を迎え、
25日の営業は貸し切りで、祝いの宴席が開かれた。


開店から思考錯誤を重ねて来た料理の集大成と言う事だと思うが、
30歳を過ぎたばかりの大将が、一年間精進した結果としては御の字だろう。
となると、来年の2周年にはもっと腕に撚りの掛かった料理が楽しめそう♪


大将が、たまにブログを覗くそうだからチョットプレッシャーを! (笑)





フレンチのマナーが面倒だと言う人が居るが、茶懐石の方がよっぽど面倒。
和食は食材や料理の名前で言葉遊びをしちゃうから、これまた面倒。
でも、覚えちゃうと楽しいんだよねぇ〜。


八寸にある、「丸十ピーチ煮」 口に入れて一噛みすると、
桃の香りが鼻から抜けて、「桃だぁ〜!」
夏野菜のトマトゼリー寄せも透明なゼリーなのに、
口に入れると、「わぁ〜トマトだっ!」 楽しい驚きの逸品。



薩摩芋は、その名の通り、全国生産量の4割が鹿児島産で占められる。
薩摩と言えば、島津家ですよね。 島津家の家紋は・・・?
そうです、丸に十の字。 薩摩芋の事を、「丸十」 と言って遊んじゃう。



焼物の、「スズキとマコモタケ博多」



日本料理で言う「博多」とは、「色の違う材料を何種類か重ね合わせ、
これを切って切り口の縞目を見せたもの」だそうですが、
現在では単に「重ね合わせた」という意味で用いられる事も多いようです。
その重なった食材の縞目を博多帯の縞柄に例えたんですね。



煮物の、「鰻の巻繊煮」


巻繊は、野菜を刻み、豆腐を混ぜて炒め、湯葉で巻いて油で揚げた料理。
普茶料理の「巻繊(ケンチェン)」と言う料理から由来したもの。
ケンチン汁の語源ともされるが、
一方では、「建長寺」 が発祥の地で、寺の精進料理で出した、
建長汁(けんちょうじる)が「ケンチン汁」になったと言う説もある。



御飯の 『吟玉ごはん』 は大将の創作で、店名と玉子を合わせた名。
鶏のもみじと言えば、形が似ている事から鶏足の事を言うが、
もみじ鶏は、岐阜の後藤孵卵場が開発した、ゴトウ赤玉鶏「もみじ」。
この卵の黄身を西京漬けにしてシットリ・モッチリとさせ、
好みでネギを混ぜたり海苔に巻いたりして食べる。美味しいよん♪


         



翌日は、大将夫婦と近所の 「京ばんざいの店」 へ行った。
同じ 「京」 の字を戴いているし、御近所であるから気になるみたい。



感想ねぇ〜。 店構えは立派だが、食事は何て事無い感じ。
料金と内容のバランスが悪いんだよねぇ〜。
この店については書くつもりも無かったんだけど、
画像を撮って来たから、コメント無しで画像のみ掲載しようっと。





この他にも色々食べたけど、途中から撮影する気持ちも失せましたわ。(笑)
ただ、上段中央画像にある、京ばんざいの盛り合わせは、
量と言い野菜中心である事と言い、酒好き&前菜好きの人間にとっては、
これ一品に刺身を付けた程度なら、内容も価格も納得いくんじゃないかな?!
僕が行く和食の店は日曜祝日休みが多いから、日曜は利用価値があるかもね♪