鼈甲餡 (べっこうあん)

nobita7202011-10-02

10月に入ったとたんに
朝晩は冷たい風が吹き、
秋を感じさせる。



冷え込みが強くなると、
おでんや鍋が恋しくなるが、
強い寒さを感じないこの時期には、蒸し物や餡かけ料理が食べたくなる。



それも、冬に向かう時期には濃厚な味の鼈甲餡を使った料理が良い。
鴨が旬を迎える12月からは、加賀料理で有名な治部煮などが好き。



生命の息吹を感じる春先には、出汁の効いた薄味の餡が似合う。
アマダイを使った、かぶら蒸しや道明寺粉蒸しにトロッと掛かった餡が良い。



先日、京 Dining で頂いたコース料理で供された餡料理。
生麩や新物の鱈白子を焼いたものが入った鼈甲餡かけは、
コクがあって大変美味しかったです。(右上画像)



洋食のオードブル、中華の冷菜皿、和食の八寸盆が大好きなのび太ですが、
これらは手間暇がかかる割には儲けが出づらいんですよねぇ〜。
開店当時には無かった八寸盆  を品書きに加えてくれた大将に感謝。


          


長野産の松茸を使った土瓶蒸し。
旬の鰆を杉板焼きにし、本しめじを添えた焼き物。
土鍋で炊いた栗ご飯など、秋の食材満載のコース料理を出して下さいました。



    




デザートは、焙じ茶で作ったクレーム・ドゥ・ブリュレ。
ダージリンの茶葉で作ったような、風味豊かな一品でした。



          





脂の乗った生魚や肉、天麩羅などの揚げ料理が苦手なのび太を気遣って、
向付けや強肴を工夫をしながらコース仕立てにしてくれました。
自分の好みを分かってくれて、お任せでお願い出来る事は大変有難いです。


ただし秋から冬にかけては、行きつけの寿司店の大将などから、
のび太に出す魚が無いんだよねぇ〜。」 と言われ、
貝類などが美味しくなる春先からは、「これ、好きだろう♪」 と言われます。
好みの問題で各店の大将には御面倒をお掛け致しますが、
これから真冬に向かって宜しくお願い致します。 <(_ _)>